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女体裸身
自作の詩を公開します。
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DATE: 2006/07/24(月)   CATEGORY:
夕鶴
昇る朝日沈む太陽とて
曇天のハタを折る鶴
眠れる夜眠る昼
誤解は娘がうちへ
ハタを折りにきてからだ
悲しみの果てあるいは狂喜の乱舞か
飼い猫に鰯を与えて
娘はなぜ働くのか考える
夕日が滲む夕刻は家にはおらず
娘のことは母のみ知る
母は口をつぐんでは猫に餌を与える
眠れぬ朝眠れる夕
若輩者故世間には認められず
それでも外へでては働いて
葉から露が滴り落ちるとき
慰めは一滴の浄水
時雨の去った暗夜に羽ばたいて
愚弄の顛末を反芻する僕となりて
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DATE: 2006/07/11(火)   CATEGORY:
むらさき
水温は体を刺していくので、子供たちは明るく冷めて唇の色を変える
心配などないなんて嘘だけれど子供こそこの水温に耐えるのだと
平泳ぎのストロークは長く自由形を越して空をとんでいく
ばた足しかできない子供にビート盤を渡して
平泳ぎで私の体は宙を舞ってむらさきの楽園にふわふわと飛び立つ
ジャネットはキスをして嘘をついて去っていった
東洋人の私は真っ赤な口紅をするジャネットが嫌いだった
平泳ぎで宙を舞ってアジアの国に舞い降りて
雨にしだれる紫陽花という花をみつけ謙遜を知った
自由はむらさきで買うものではなくてその国では海の海草だった
歯を黒くして笑ってほおばる人々のいる国の中へ
私はクイックターンでアフリカを目指した
水は茶色くてプールなど大富豪の家にしかなく
温泉がプールになっているモロッコの行楽地で男に追い回されて
平泳ぎをしてむらさきの国に戻る決意をした
ジャネットはどうしているだろうか
東洋の国に結局帰った私をくすくすと笑ってまた人を騙しているだろうか
水温はまだ冷たかったから私はむらさきの唇を噛んだ
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DATE: 2006/07/05(水)   CATEGORY:
三十路の女
一人で生きちゃいけないから
二人になろうとするけれど
割れた卵の殻は
戻ろうとするって
世界史の先生が言っていた
だからって殻がぐちゃぐちゃなら
黄身を味方につけて
このまま突っ走ろうかなって

どこへ行っても
何をやっても
開花しないあたしは
努力が嫌いで無鉄砲で
始末のおけない女だから
母親が死ぬに死ねないと
愚痴をこぼして病身に鞭うつ
黄身が本当はまだないんだ

この年になって
どんなに辛かろうと
涙がでない病魔との闘いが
一層女であることを
世間から離していくんだ
もしって言葉ももう忘れ
ただ後ろを振り向かず
よろめきながら歩いてる
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DATE: 2006/07/01(土)   CATEGORY:
青い発光体
青い夜眠りにつけない
夜鳴きする猫
にゃ~となかないが
誰かが呼んでいる気がした

ベランダへでてみると
人間の等身大の発光体
不思議なことに
猫が青と話している

猫語のわからない私は
母親を叩き起こし
ついでに弟も起こした
そしてベランダへ

ベランダに着くと
青はまだいた
急に母が
「お父さん」と

猫はあまり好きではなかった父
本当にお父さんなのか
好物だった酒は料理酒しかない
それでも急いで台所に

ベランダの床におくと
ふわっと酒が浮いて
だんだんとなくなっていく
猫は飽きたのか母にくっついている

弟がきっとお父さんだという
私は許してなかったから
天国で成仏してるとばかり思っていた
仏壇は猫がいたずらするから閉じてある

きっと窮屈だったのねと母
三人でベランダに線香をたて
お酒とぼたもちをそなえた
音速で青い発光体は夜空に飛んだ

幽霊っていないと思ったけどさ
とくちぐちにいって
供養がたりないのだと
泣かない家族がみんな泣いた
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